11月18日、春日流八幡鹿踊さんの踊納めを見学させていただいたのでその様子をお伝えします。
通常はひっそり行われている行事なのですが、今回、IGRいわて銀河鉄道主催のツアーの行程のひとつとして特別に公開されたものです。ツアー自体には参加できなかったのですが、ここだけの見学もOKとのことだったのでありがたく参加させていただきました。
はじめに、集合場所の八幡振興センターから程近いところにある供養碑へ参拝。ツアー参加のみなさんと一緒についていきます。
続いて八幡神社へ向けて出発します。
どうぞ遠慮せず好きなところから見てください、と保存会の方の優しい心遣い。お言葉に甘え、鹿さんたちを見守りながら1km余りの道のりをひたすら歩きます。
真っ白なササラが秋の高い空へ伸び、太鼓の音は澄んだ空気に美しく響き渡って、夕陽に染まるその背中を追って歩くだけでも幸せなひとときでした。
傾いた陽がつくりだすササラの影さえも美しく見えました。
あっという間に八幡神社に到着。
まずは鳥居誉めをしてから境内へ。我々もその後に続きます。
拝殿前で一番庭の奉納。 夕暮れの静かな境内にお歌と太鼓の音、心が洗われます。
それから少し広いところへ場所を移し、鹿踊についてのお話の後、二番庭を披露してくださいました。
踊りが終わると、すっかり夕暮れ時。 保存会のみなさんはまた色々とお話をしてくださった後、参加者との記念撮影にも応じてくださいました。
八幡神社を出る頃には月が輝いていました。 夕闇に浮かぶササラのシルエットが美しく、この日この場所に立ち会えた幸せを噛みしめながら帰路につきました。