滝沢市大沢の南部曲り家・藤倉邸で行われたおおさわ祭りの様子です。
市内郷土芸能団体の公演がありましたが会場は曲り家の裏手のステージ。色々事情があるのでしょうけど曲り家の前とか中で観たかったなあ、と思うのは贅沢ですかね……
篠木神楽
最初は篠木神楽さん。演目は鳥舞と獅子舞でした。
篠木神楽は社家により行われる社風神楽に分類される神楽で、普段見慣れている山伏神楽と異なる特徴があって面白かったです。
この獅子舞（多くの山伏神楽でいうところの権現舞）、獅子がピーピー鳴くし人を飲み込んだりするし（胎内くぐりのような意味合いだと思います）驚きでした……
滝沢駒踊り
駒踊りという芸能は、旧南部藩領のかつて南部馬の産地として知られた青森県八戸地方から岩手県北にかけて分布する芸能です。
そしてこの滝沢駒踊りは御料牧場のあった外山から伝わったものだそうですが、その外山駒踊りは現在、後継者不足により活動休止中……基本的に子どもたちが担う芸能なので、なかなか継承は難しいのだと思います。そんな中でもがんばっている団体なので応援したいです。子どもたち立派でした。
人馬一体の象徴である南部曲り家でみるにふさわしい芸能ですね。
大沢田植踊り
田植踊は農民たちの豊作の願いが込められた芸能で、踊りの中に農作業の所作などが取り入れられています。岩手県内にはたくさんの田植踊が伝わっていますが、この大沢田植踊さんは刀を使った踊りもあって、これは他で観たことがなくて珍しいなと思いました。田植踊、奥が深いです……
大沢さんさ踊り
最後は大沢さんさ踊りのみなさんです。
私はここの一八さんの流れるようなしなやかで美しい踊りの大ファンだったのですが、代替わりしたのか最近その姿を見ることはなくなってしまいました。
しかしこの新しい一八さんも本当に上手で、しっかり受け継がれているんだなと嬉しくなりました。今もじゅうぶんすごいですが将来どうなってしまうんだろうと楽しみです……
