本日は北上市立博物館の「きたかみ民俗芸能教室2019」へ行ってきました。 八谷崎太神楽、更木大竹神楽、岩崎よそじま神楽、鳩岡崎座敷田植踊、門岡念仏剣舞の5団体をじっくり鑑賞できました。 いずれも断絶と復活を経験した団体で、継承にかける想いなど貴重なお話もしていただきました。
(撮影禁止だったため写真はありません。以下Twitterでつぶやいたことをほぼそのまま掲載します。)
口内の八谷崎太神楽さん、演目は「獅子舞」「松の舞」。耳の動く獅子頭、舌もずっと出てて犬みたいでかわいい。松の舞は東和から伝わった系統の太神楽にみられるそうで、黒岩太神楽の「めでた舞」と同じものでしょうか。女の子5名男の子2名、こだわりの手作り衣装が綺麗。2月第三日曜に地元の火防祭。
更木大竹神楽さん、大乗系の神楽です。今回初めて見ましたが、権現舞では「五拍子」という新築祝いなどでしか披露されない所作(幕をかぶる前に獅子頭をぐりんってするやつ……たぶん)も入りました。貴重。 小学2年〜80代まで幅広い年齢層。 2月第一日曜に地元火防祭。今でも門付けが行われています。
岩崎よそじま神楽さん、こちらも初見。演目は御神楽、舞手さんの体調不良などにより今回2人で舞われましたが、見応え十分の素晴らしい舞。前の庭元さん(舞手さんの祖母)が作ったという衣装がきらびやかで、舞の美しさを際立たせていました。終盤の苦しいときお囃子が奮い立たせてくれるというお話。
鳩岡崎座敷田植踊さん、みち芸などで結構見ていますが解説付きでじっくり鑑賞したのは初。8つの演目が披露されましたが「銭太鼓」は鳩岡崎さん独特の演目。鈴の付いた輪っか状の採物を両手に持って舞う、涼やかな音色が心地良い。 2歳から続けている19歳男子が踊りもコメントも格好良くて素敵でした。
門岡念仏剣舞さん、こちらもみち芸でおなじみ。重厚感ある鬼面の舞とズボッコ(って名前初めて知りましたが、金剛杵を持った舞手)の軽やかな足さばきのコントラストが大好きです。平成2年に30年ぶりの復活以後、地元照岡小で伝承教室が行われ敬老会などでも披露されているそうです。