山屋地区集落センターで行われた山屋田植踊の踊初め、今年もお邪魔してきました。
今回、なんと38年ぶりに人肌地蔵(別名:壁塗り)の狂言が披露されました。38年も経っているので現在のメンバー全員が初挑戦ということですが、見事な熱演で思いっきり笑わせてもらいました。
あらすじとしては、名工として知られる石屋がある日、平敦盛供養のために”人肌地蔵”を作れと命ぜられるのですが……
石屋はこの無理難題に困り果てた末、怠け者の弟子に袈裟を着せ錫杖を持たせて地蔵のふりをさせることを思いつきます。
初めは渋っていた弟子でしたが、「お供え物は食べて良い」と言われると俄然やる気になります。
弟子は人肌地蔵になりきってみせ、盲目の参拝者からおにぎりを奪ったりします(公演中に本当におにぎり食べててとても良かったです)。
地蔵だと思い込まれて御利益がありそうとベタベタ触られたりして、弟子はだんだんと調子に乗り始めます。
しかし、やがて人間であることがばれてしまい……
そして、弟子は逃げ去り際に「壁塗りー!」と言って何かを壁に塗りつけるような動作をします。 解説では「災いを塗りつぶすというような意味」だと言ってましたが、すごく唐突で理解が追いつかず……これは一体……? ぜひもう一度観たいです。
最後は囃子舞で締めくくります。よく見ると踊り手さんがさっきのおにぎりをまだモグモグさせていました(笑)