9月下旬、岩手町では例年なら川口秋まつりが開催されている頃。今年のまつりは中止になってしまいましたが、豊城稲荷神社では例祭が静かに執り行われていました。
神事に続いて行われた芸能奉納の様子です。
いつも秋まつりの芸能行列で見ていた川口神楽さん。こうして三番叟をじっくり観たのは初めてでしたが、軽快な足さばき、頭が床につきそうなほど反るしなやかさ、本当に素晴らしい舞で感動しました。
最後に面を外して挨拶をしたのは女性の舞手さん。爽やかで素敵な笑顔でした。まわりの方々からは、年に一度しかやらないから観れてよかった、といったお話が聞こえてきました。大変貴重な機会に立ち会うことができたようで幸運でした。
秋まつりや芸能祭の出演などで何度も観ていたきつね踊りですが、地元の稲荷神社で観ることができて感激です。
可愛らしい踊りですが、子どもたちの真剣な眼差しは神聖なお狐様といった感じで、妖しさというか、いつもとは違った魅力を感じました。
笛と鉦は先ほどの神楽の方々で、三番叟を披露したばかりの舞手さんも笛を吹いていらっしゃいました。踊りの輪に入って太鼓を叩いているほっかむりの方は世話役みたいな感じでしょうか、子どもたちに声をかけて踊りをぐっと引き締めていました。
この真ん中に集まるのは、油揚げに群がって食べているところを表しているのだそうです(かわいい)。
奉納を終えた後のみなさまの晴れやかな笑顔が印象的でした。来年は秋まつりが無事開催され、神輿渡御や大名行列、山車運行が賑やかに行われることを願うばかりです。