花巻の糠塚鹿子踊さんの門付けの様子です。
糠塚鹿子踊は、太鼓踊系が主流の花巻市における現在唯一の幕踊り系鹿踊で、それも遠野などのシシとも全く趣の異なる、大変貴重な存在です。
ずっと拝見したいと思いながらなかなか機会がなかったのですが、この前日に糠塚稲荷神社の例大祭で奉納があったと聞き、例年なら門付けもあるはず……と翌日近くを通ると、幸運にも出会うことができました。
この日は朝から13軒を回るとのことで、途中まで同行させていただきました。
色とりどりのササラ、孔雀が大きく描かれた幕、ちょっと竜頭系の特徴も入った鹿頭、何もかも新鮮……
元々そうなのかわかりませんがお囃子が太鼓だけで、かえって唄声が朗らかに響き渡って、独特の素朴な雰囲気が感じられて良いなぁと思いました。
そしてこの楽しげに見える踊りはどういう場面を表しているのでしょうか、めちゃめちゃ好きです……
地域の方々がこうした門付けの風習を大切に守り続け、いまも美しい風景が残っていることに感動しました。