紅葉真っ盛りの平泉・毛越寺にて朴ノ木沢念仏剣舞さんの公演を観てきました。
演目は本剣舞（一番庭）。少女2人の胴取から始まりますが、華やかで曲打ちがかっこよくて見応えありました。
この「本剣舞」は、平泉・高館で無念の最期を遂げた源義経主従の亡霊を鎮める「高館物怪」を題材とした演目で、本来は踊り手13人と猿面のカッカタ1人で演じるものです。
ところでよく見たら大口に「大畑平念仏剣舞」の文字が入った踊り手さんが……大畑平さんは朴ノ木沢さんの支部的な位置付けで、女性だけで組織される珍しい踊り組らしいのですが、両方に所属している方がいるのか、それとも装束を共用してたりするんでしょうか。
このカッカタの子が可愛らしくて注目を集めていましたが、荒れ狂う亡魂を折伏する重要な役割を持った釈迦の化身なのです。どこか妖しさ漂う独特の存在感があって好きです。
高館物怪の舞台である平泉で、それも美しい紅葉に囲まれてこの芸能を堪能することができて、満足度の高い公演でした。
