岩手県北端に位置する軽米町の秋の風物詩、軽米秋まつり。例年9月の中旬に軽米八幡宮例大祭の神事から始まり、神輿渡御や郷土芸能の行列、風流山車の運行などが3日間に渡って行われます。今年は3年ぶりの開催となりました。個人的に大好きなまつりで何度か訪れていますが、今回初めて最終日にお邪魔しました。

最終日は御仮屋から軽米八幡宮まで神輿が還御します。上の写真は山車が待機する軽米タクシー前あたりで、行列はここからにぎやかになっていきます。

先頭を歩くのは、町指定文化財にもなっている立派な木造猿田彦像です。
さてここからは例によって芸能を中心に見学しましたが、時系列ではなく団体毎にご紹介します。
中野神楽
まずはこちら、神輿を先導する中野神楽さん。お隣青森県の八戸市南郷からお越しの神楽です。今まで知らなかったのですが例年参加されているそうです。青森と接しているだけあってこうした交流もあるのですね。そういえば軽米はえんぶりもあって、以前はこのまつりにも出ていたそうです。いつか観たい……


沢田神楽
続いて地元の沢田神楽さんです。大勢の権現様の一斉歯打ちは迫力あります。この辺も八戸の神楽と似てるかもしれません。



この地面すれすれに身体をくねるのが特徴的。美しく格好良いです。


山内神楽
そして山内神楽さん。練り歩きながら様々な演目を披露して拍手喝采を浴びていました。
三坊荒神舞
こちらは三坊荒神舞。神楽によって三宝荒神だったり勢剣と呼ばれる演目で、3人が刀を複雑に交差させて潜ったり跨いだりするのが見どころ。それを3組同時に舞っていたので壮観でした。







そして最後に格好良くハンドスプリングをキメるのが山内神楽さんの特徴。素晴らしい。

盆舞

県北の神楽でよく見られる「盆舞」。これも山内神楽さんお得意の演目です。せっかくなので動画も交えてご紹介します。いやぁお見事……
おそらく4年前に観た子たちだと思うんですが、さらに素晴らしい舞手になっていて感動しました。

剣舞
剣舞は小学校低学年〜中学年くらいの子どもたちが中心でした。おそらく神楽を始めた子たちが最初に習う演目なのかなと思いますが、みんな刀の使い方がすでに様になっていて立派。

刀と鞘を両手に持って舞うのを観て、8月に北上みちのく芸能まつりで観た八戸の鮫神楽さんを思い出しました。もしかしてあちらの神楽の特徴なんでしょうか。


権現舞

そしてたいへん賑やかな権現舞です。大勢の権現様の中に一際大きなボスみたいな権現様がいました。これはきっと重たいんじゃないでしょうか……すごい迫力でした。



軽米八幡宮に到着して、最後にここでも権現舞が奉納されました。


風流山車

芸能を追っかけていてどうしても後回しになってしまう山車ですが、これもまた見どころです。どうやら一戸や三戸、八戸などから借り上げた山車のようなのですが、この小さな町にこれだけ豪華な山車が集まるのは壮観です。



夕闇が迫るにつれて山車の美しさは増していきます。

今回おそらく例年より縮小しての開催でしたが、この町並みや素晴らしい芸能、豪華な山車、すべてが魅力的で満足のいくものでした。それでいてあまり混雑せず見やすいのもお気に入り。
そういえばいつも出ている駒踊や虎舞や太神楽を見かけませんでしたが(もしかしたら最終日は元々出ないのかも?)、どれも大好きなのでぜひまた訪れたいと思います。