2018年9月15日、軽米秋まつり初日の様子です。午前中に浄法寺まつりを少し観てから向かいましたが、午後からの開催だったため間に合いました。
このおまつりは軽米八幡宮の例大祭なので、最初に八幡宮で神事が執り行われた後、地元の芸能が奉納されました。
こちらの沢田神楽は町指定無形文化財の山伏神楽。江刺家神楽などとも関係あるそうで、九戸系神楽ということになるんでしょうか? ダイナミックなくねりの動作が格好良かったです。
芸能奉納の後、町指定重要文化財の木造猿田彦命立像(の写真は撮ってなかった……)を先頭に芸能団体や山車の行列が出発し、町内を練り歩きます。
旧南部藩(盛岡藩)の各地で踊られている南部駒踊りがここ軽米にも存在します。基本的に子供が踊ることが多い芸能なので、その存続は子供たちに懸かっているといえます。 つい最近少子化で活動停止を余儀なくされた外山駒踊りを目の当たりにしたので、こうしてまだ続いている団体を見るとほんと応援したくなります。
こちらは人数が多く賑やかな山内神楽さんによる「三坊荒神舞」 。みんな中学生くらいでしょうか。この最後にアクロバットをキメる子、ほんと格好良くて拍手喝采を浴びていました。
同じく山内神楽さんの「剣舞」。 こちらは小学生中心でしょうか。
「修行中」のゼッケンの子がかわいいですね。
そしてこちらは「盆舞」、 鬼剣舞などでは膳舞としておなじみの演目。神楽ではあまり見る機会がありませんが、山内神楽さんは得意としているようです。 小学生のお2人だと思いますが、放り投げたり縄跳びのように足の下を通したり、本当に見事な盆さばき!
山車や郷土芸能の行列は17時頃に御仮屋に到着。ここで一休みしてから再出発します。
この御仮屋でも芸能の奉納がありましたが、ちょうど日が落ちて良い雰囲気。
さて行列は御仮屋を出発し夕刻の町へ。各芸能団体が門打ちをしながら練り歩きます。
この太神楽さん、どうやら〇〇太神楽みたいな名称は特になく、由来も詳しくは分からないのですが、昔からこの秋まつり行列の露払いとして大切な存在だったようです。
町は夕闇につつまれて、まつり初日も終わりが近づいてきました。
町の一角に山車が集合して、揃い打ちとか相打ちとかいうんでしょうか、向き合ってお囃子が始まり、まつりの盛り上がりも最高潮を迎えます。
夜も門打ちはつづきます。 南部駒踊りの子供たちは元気いっぱいで、見ていて本当に楽しかったです。
この祭の個人的クライマックスは、まつりの人混みが消え交通規制も解除された後の、いつもの静かな町に戻りつつある中で続く郷土芸能の門打ちです。
いつまでも見ていたかったのですが、帰りの時間があるのと、部外者がいつまでもいるのもなぁという思いもあり、後ろ髪を引かれつつ町を去りました。