宮古市田老の小沼神社のお祭りで攝待七ツ物が奉納されるというので行ってきました。
七ツ物をお知らせする張り紙が味わい深くてとても良いです。あそごのあだり、とは……田川商店付近のことのようです。
七ツ物のみなさんがやって来ました。後で知ったのですが旧田老第三小学校あたりから田園風景の中を歩いてきたそうです。ギリギリに到着したので私はここから。
近所の方々も集まってきて、奉納がはじまりました。攝待七ツ物は小沼神社創建の頃から400年以上の歴史があるともいわれる七ツ踊です。なかなかお目にかかれる機会がないのですが、この地元で拝見できてうれしいです。
摂待七ツ物の踊りは、先打ち、ヤッパライ(谷地払いのこと?)、薙刀、キギ(杵)、太刀、弓矢、水汲み(桶かつぎ)の7組。このうち水汲みは絶えて久しいと森口先生の本にあるのですが、別の本には桶かつぎは道化役ともあり……今日のこの道化はまた別のものなんでしょうか。
七ツ物の軽快なお囃子を聴くと体が動き出しそうになります。踊っているみなさんも観ているみなさんもほんとうに楽しそう。
ちょっと動画で。見事な道具さばきにみとれてしまいます。
道化役の方、とぼけた顔をしながら踊りは美しくてほんと素敵です。いや、踊りというかこれは「舞」ですかね……神楽ですね。そもそも七ツ踊りって神楽からの派生だったりするわけですし、神楽と兼務の方も多い印象です。色んな表情を持った面白い芸能だなと思いました。